ストレプトマイシン硫酸塩

抗菌スペクトル: 硫酸ストレプトマイシンは、主に好気性グラム陰性菌に対する狭スペクトル アミノグリコシド (ただし、抗菌スペクトルはペニシリンよりも広い) です。 大腸菌、パスツレラ菌、サルモネラ菌、ブルセラ菌、プロテウス菌など、さまざまなグラム陰性菌に対して優れた抗菌効果があります。黄色ブドウ球菌などのほとんどのグラム陽性球菌にはほとんど効果がありません。 ペニシリンとの併用で相乗的な殺菌効果があり、レプトスピラにも効果があります。 連鎖球菌、緑膿菌、嫌気性細菌は硫酸ストレプトマイシンに耐性があります。

硫酸ストレプトマイシンの低濃度は静菌性であり、高濃度は殺菌性です。 真菌、リケッチア、ウイルスには効果がありません。 抗菌力は弱アルカリ性（pH7.8）環境下で最も強く、酸性（pH6以下）環境下では活性が低下します。 細菌は、ペニシリンより速く、短時間で高レベルの耐性に達することができる硫酸ストレプトマイシンにさらされた後、容易に耐性を発達させることができます。 硫酸ストレプトマイシンは獣医クリニックで長い間広く使用されているため、薬剤耐性病原体が広く蔓延しており、カナマイシンおよびゲンタマイシンとの交差耐性があります。 抗生物質とゲンタマイシンに耐性のある細菌は、硫酸ストレプトマイシンにも耐性があります。 しかし、ストレプトマイシンに耐性のある細菌は、ゲンタマイシンとカナマイシンにまだ敏感です. 臨床株のほとんどは、プラスミドにコードされた酵素に耐性があり、プラスミド上のストレプトマイシン耐性遺伝子は、多くの場合、スルホンアミド、アンピシリン、およびテトラサイクリン耐性遺伝子にリンクされています。 したがって、ストレプトマイシン硫酸塩は、病原菌が染色体変異耐性から防御するために、他の抗菌薬と組み合わせて使用​​されることがよくあります。